便秘研究所

赤ちゃんが健康に育つ為に何よりも大事なこと

time 2016/02/20

 赤ちゃんは命がけでお母さんのお腹からこの世に出てきます。

 そして、おぎゃぁと泣きます。

 めちゃくちゃ頑張って出てきて、おぎゃぁと泣きます。

 出産は赤ちゃんにとって、人生の最初の試練です。

 もしかしたら、生まれる瞬間というのは、長い人生のうち最初にして最大の試練なのかも知れません。

 その生まれる瞬間、赤ちゃんはこれから長く健康に生きていく為に最も必要なものを手に入れます。

人間の健康に必要不可欠な腸内細菌

 ご存知のように、赤ちゃんは母体の子宮内で育ちます。

 子宮内というのはよく出来ていて、無菌状態を保っています。なので当然、赤ちゃんの体も無菌状態で出来上がります。

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 生まれたての赤ちゃんのあの純真無垢で汚れのない体は、無菌状態ならではなんです。

 大人になってからいくら体をごしごしこすっても無菌状態にはなれません。

 しかし細菌というのは決して人間の敵ではありません。

 もちろん悪さをする菌もいますが、人間の体に住み着いている菌たちは、そのほとんどが人間にとって良い働きをしています。

 特に腸内フローラと呼ばれる腸内細菌叢の働きは、人間の健康にとって必要不可欠と言えます。

 成人の腸内には100兆もの細菌が住んでいると言われており、それらの細菌たちが協調することで、食べ物を消化・吸収する手助けだけではなく、免疫や脳機能にまで影響を及ぼすことが分かってきています。

 なので文字通り純真無垢で汚れのない赤ちゃんは、そのままでは健康に育つことは出来ません。皮膚や腸内に菌を住まわせる必要があります。

腸内細菌は健康への第一歩

 無菌室である子宮内で育った赤ちゃんですが、実はおぎゃぁと生まれたその瞬間には既に赤ちゃんの肌は菌でいっぱいです。

 え?いつの間に??

 子宮内から出て、お母さんの産道を通るその時に、産道に居る無数の菌が赤ちゃんの体に移るからです。

 産道を出て、助産師さんが取り上げた際や、その後、家族に抱っこされたりする際にも赤ちゃんは周りの人からいろんな菌を受け取ります。

 中でも、生まれてから一番多く触れ合うであろうお母さんの体に住む菌が、赤ちゃんの体の常在菌として住み着くことになります。

 赤ちゃんの体に移り住んだ菌は、赤ちゃんの口から消化器官の中にまで入っていきます。

 口から菌が入っていくのを想像するとなんだかおぞましい気もしますが、健康な体を作るために必要なことです。

 口から入り込んだ細菌は、腸に住み着いてどんどん増殖します。

 生まれて1周間もすると、赤ちゃんの腸内には、ビフィズス菌、乳酸菌、大腸菌、ブドウ球菌などが腸内フローラを形成します。

 中でも人間の健康にとって重要な働きをするのが、善玉菌と呼ばれるビフィズス菌乳酸菌です。

 特にビフィズス菌はお腹からの感染予防に重要な働きをするので、生まれたての赤ちゃんにとって命にも関わる大事なものです。

 早産で生まれてしまい保育器内で育てられる赤ちゃんは、わざわざ口からビフィズス菌をお腹に流しこむことで腸内環境を整えるそうです。保育器内だと母親由来の細菌をほとんど受け取ることができない為です。

 いかに生まれたての赤ちゃんにとって腸内細菌(善玉菌)が必要不可欠なものか分かりますね。

 腸内フローラは細菌どうしが勢力争いをしながらバランスを取っていて、善玉菌が優勢になっている状態が理想的だと言われています。

 生まれてすぐ善玉菌が優勢な腸内環境を作ってあげられれば、悪い菌が入ってきてもそう簡単に勢力を伸ばすことはできません。

 逆に、いきなり劣悪な腸内環境になってしまったら、それを好転させるのは大変です。

 バランスの良い腸内環境を作ることは、その赤ちゃんが元気で丈夫な体を手に入れる為の第一歩だと言えます。

腸内環境を整える為に必要なオリゴ糖

 赤ちゃんの腸内環境を整えるのに一役買っているのが、母乳です。

 母乳の中にはオリゴ糖が含まれているのですが、そのオリゴ糖は善玉菌(乳酸菌、ビフィズス菌)のエサになります。

 オリゴ糖が乳酸菌やビフィズス菌を増やして活性させてくれるんです。

 なので母乳をしっかり飲むというのは元気で丈夫な体を作る為には大変重要だと言えます。

 もちろん市販の粉ミルクにもオリゴ糖は含まれています。粉ミルクでも母乳と遜色ない成分になるように調整されているわけです。

 ところで母乳というのは言うまでもなくお母さんの体の中で作られたものです。

 もし、お母さんの体が栄養バランスを崩していたらどうでしょう?

 もし、お母さんの体にオリゴ糖が不足していたらどうでしょう?

 もちろん、そんな場合はオリゴ糖をたっぷり含んだ良質な母乳は出てくれません。

 赤ちゃんの体を強くする為には、まずお母さんがしっかり栄養を摂っておくことが重要です。

オリゴ糖が多く含まれる食材

 オリゴ糖が多く含まれる食材で代表的なものがこちらです。

  • サトウキビ
  • 玉ねぎ
  • ゴボウ
  • アスパラガス
  • ニンニク
  • りんご
  • バナナ
  • はちみつ
  • ヨーグルトなどの乳製品
  • 味噌、大豆などの豆製品

 赤ちゃんに良い母乳をあげれるように、お母さんはこのようなオリゴ糖をたっぷり含んだ食材を意識して食べるようにしてください。

 もちろん赤ちゃんがお腹の中にいる時から摂っておくのがベストです。

効率よくオリゴ糖を摂る方法

 食材に気をつけるのももちろん大事ですが、もっと効率よくオリゴ糖を摂る方法があります。

 砂糖の代わりにオリゴ糖を使うんです。

 オリゴ糖は、甘味が砂糖の1/4程度なので、完全に砂糖の代わりとして料理の味付けに使うとなると加減が難しいかも知れませんが、甘さ控えめでいい飲み物や料理にさりげなく使ったり、砂糖を少し減らしてオリゴ糖を入れたりと、いろんな使い方が出来ると思います。

 赤ちゃんのミルクに混ぜて飲ませてあげることも出来ます。ちょっと甘みがある方がミルクをよく飲んでくれるというお母さんも多いそうです。

 砂糖の代わりにこっそり使えば、お母さんも赤ちゃんもお父さんも、知らぬ間に家族みんなで腸内フローラ活性化です。(^^)

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 オリゴ糖商品と言えば、カイテキオリゴと、はぐくみオリゴです。

 この2つは、スーパーやコンビニには並んでいないと思いますが、ネットではものすごい売れています。

 両方ともほぼ100%自然由来のオリゴ糖を使っており、ネットでの口コミも上々で、品質的には甲乙つけがたいと思います。

 はぐくみオリゴの方が、初回はキャンペーンで安くなってますが、続けるて飲むならカイテキオリゴの方が安いです。

 ちなみに我が家ではカイテキオリゴを常備しています。

 スプーン一杯のオリゴ糖で、コーヒーやヨーグルトにほんのり甘味を加えて毎日美味しく頂いております。

 我が家の娘(4歳)は驚くほどの快便で、風邪をひくこともなく元気すぎて困るぐらい元気に育っております。(^^;)

 これから赤ちゃんを育てるというお母さんは、赤ちゃんにとって腸内環境がいかに大事かをよく理解して、まずはお母さんがしっかり栄養を摂ることで、良い母乳をあげられるようにしてください。

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