2016/01/14
便秘に効くツボとかよくネットや本で見かけます。
しかしながら、合谷、神門、三陰交、足三里などの手や足にあるツボなんて押しても、効果があるのやら無いのやらよく分からないというのが正直なところです。
そもそもツボというのは何千年も前に中国の偉いさんが決めたものであって、本来、ツボと言われる場所に何かがあるわけでも体に穴が開いてたりするわけでもありません。
血液やリンパがどんな働きをしているのか、臓器がそれぞれどんな働きをしているのか何も分かっていない時代に、気の流れやツボという概念で病気を説明していた名残が現在も残っているだけです。
中国の偉いさんが決めたことならまだいいですが、そもそも今現在、便秘に効く!なんて言われてネットに載っている情報は、誰がいつ言い出したことなのか分かりません。なんとなくそう言われているだけ。というものもあります。
もちろん、ツボというのは中国の長い歴史の経験則から導き出されたものなので、今の解剖学に照らし合わせても結果的に合致する、効果があるものも多々あります。
要は効くのか効かないのか自分で実感出来ることが大事です。
そこで、ツボがどうとかは一旦忘れて、現在の解剖学に基づいた便通を促す技を紹介いたします。
下行結腸を触ってみよう
便秘の時は下行結腸(左下腹部)を手で触ることで、便が固くなって詰まっているのを確認することが出来ます。
結腸とはいわゆる大腸のことです。大腸は盲腸と結腸と直腸に分類されますが、そのほとんどが結腸です。結腸はさらに上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸に分類されます。
左腰の前の方に骨盤が触れる部分があります。ちょうどベルトが引っかかるところです。その内側のきわの辺りで下行結腸に触れることが出来ます。
指先でお腹のお肉を押し込むように触ると、縦に固いスジのようなものが触れると思います。あまり強い力でしないで下さい。軽い力で、お腹の力を抜いて柔らかくした状態で触ってみて下さい。
この縦に走っているのが下行結腸です。というか触れているのは下行結腸の中で固くなった便です。ちなみに便が溜まっていない時は触っても柔らかいので、固い縦スジは確認できません。
下行結腸を刺激
大腸は便を肛門へと送る為にぜん動運動をしています。ぜん動運動は自律神経がコントロールしています。自律神経というのはその名の通り自律的に動くものなので自分の意志で制御することは出来ません。自分で腸を動かそうと思っても手や足を動かすようには行かないということです。
自律神経というのは、ストレスや生活習慣の悪化によって上手く動かなくなることがあります。酷くなると自律神経失調症と診断される状態になります。
何らかの原因で自律神経が上手く働かず、大腸のぜん動運動が弱くなると便を上手く送り出せなくなり便秘になっていまいます。
また下行結腸部分に固い便が詰まってしまうことで、なかなか排泄できないという状態になります。
なので、下行結腸に溜まった便をほぐすように刺激しながら、大腸のぜん動運動を促してあげることが便秘を解消する一番の近道と言えます。
どうやって刺激するのか
横っ腹の骨盤と肋骨の間の部分は、骨がありません。
この柔らかい部位を指先でタップする感じで軽く叩くことで下行結腸を刺激します。
注意点
まず注意点です。
もちろん叩くと言っても痛いほど叩かないで下さい。指先を使ってポンポンポンとリズミカルに振動を与えるようなつもりで叩いて下さい。
それと、肋骨は十二対あるのですが、下の二本、つまり第十一肋骨、第十二肋骨というのは浮肋骨と言って肋骨の先がどこにもつながっていません。ですので構造上非常に弱くて痛めやすいです。この浮肋骨を強く叩いてしまうと痛めてしまう可能性があるので、そこは気を付けるようにして下さい。
叩く際の姿勢が大事
そして効果を出すための超重要ポイントが、叩くときの姿勢です。
- 骨盤を立てる
- お腹の力を抜く
- 骨盤と肋骨の間を広げるような気持ちで
骨盤を立てる
骨盤を立てるというのは言い方を変えると、腰を反らす動きです。逆にだらんと座った状態が骨盤が寝た状態です。
立ってしても座ってしても、どちらでもいいのですが、骨盤を立てることを意識して行って下さい。
骨盤を立てると下行結腸がまっすぐ垂直な状態になります。当然ながら体の中の便も重力を受けているので、下行結腸がまっすぐになっている方が便が下に降りやすくなります。
お腹の力を抜く
腹筋に力が入っているとお腹の表面が固くなってしまうので、刺激が下行結腸まで届きません。力を抜いてお腹の柔らかい部分に指先が入っていくような感覚でタップしてみて下さい。
骨盤と肋骨の間を広げるような気持ちで
下行結腸を上下に伸ばしてあげるようなイメージで骨盤と肋骨の間を広げるような姿勢をとってください。実際はそんなに広がるものではないのでほんの気持ち程度で結構です。お腹を引っ込めて肋骨を引き上げるような感じです。
ただし腹筋に力を入れたらお腹が固くなってしまうので、あくまで腹筋は脱力した状態でです。ちょっと難しいかも知れません。
横っ腹の柔らかい部分をまんべんなく刺激する
上記のような姿勢で、横っ腹の柔らかい部分、つまり骨盤と肋骨の間を30秒から1分ほどタップしてみて下さい。
下行結腸を前からも横からも後ろからも刺激してあげるイメージです。ただし後ろに関しては上記で説明した浮肋骨に十分注意して下さい。
下行結腸の最上部、つまり肋骨のきわをしっかり刺激してあげるのも効果があります。
上手に刺激出来れば、大腸全体がゴポゴポっと音を立てて動き出すのが分かると思います。
下行結腸タッピング
少しコツが要りますが、ただ単にツボを押すよりも遥かに効果を実感できると思います。すぐに便意を催すことも珍しくないので、トイレに座りながらするのもオススメです。お腹に力を入れて無理にきばるよりも自然に排泄できるはずです。
この手技を下行結腸タッピングと言います。
というか今、名付けました。(笑)
ぜひ、あなたもお通じが悪いなと感じたら、下行結腸タッピングをお試しください!